効果が持続する胃がん新薬

胃がん、食道胃接合部がんの抗がん剤治療に供する新薬の臨床試験に関して、良好な結果であることが報告された。近い将来の新らしい特効薬へ期待が高まっている。

抗がん剤新薬は、キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)。米国のMerck社が開発し、臨床試験を実施中だ。

新薬の臨床試験は、2回以上の前治療歴のあるがん患者を対象して単独療法で実施された。結果は良好で、効果が確認されただけでなく、効果の持続も報告されている。

新薬キイトルーダは、胃がん、食道胃接合部がん だけでなく、 食道がん、大腸がんにも有望な新薬であり、それぞれに臨床試験が開始れている。

数年内に有望な抗がん剤新薬として治療に使うことができる可能性は高いと見られ、がん患者の期待は大きい。

劇的効果の新薬が胃がん治療へ

胃がん治療に新しい抗がん剤が承認された。

新しい抗がん剤は、体内の免疫細胞の働きを利用した新しい仕組みの抗がん剤で、患者自身の免疫機能を高めることで、体内のがん細胞を攻撃し治療する。

厚生労働省の部会が承認したことで来月10月からは”胃がん特効薬”が”自由診療”ではなく”保険治療”の範疇で治療投与できるようになる。

待望の胃がん特効薬の名前はオプジーボ(ニボルマブ)。

既に皮膚がん、肺がん、腎細胞がんなどに対する特効薬として大きな成果をあげており、治療対象が胃がんへと拡大された形だ。

しかしながら、保険適用での治療条件は厳しい。これは  オプジーボの薬価が年間3600万円と高過ぎるために保険財政の破綻を恐れて対象を絞っているためだ。

保険費用で胃がん特効薬を利用できる患者は、国内の胃がん患者約13万人の内の数千人のみ。

現状の適用条件は、「2種類以上の抗がん剤治療を実施済み」でも効かず、「 手術切除が不可能」な胃がん患者が適用の対象とされている。

保険財政の困窮も大事だが、救える命は救って欲しいものだ。

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